離職率が低い職場の特徴ってあるの?

- 離職率が低い職場の特徴
- 離職率の比較(他職種、地域別、設置主体別、病床数別)
- 看護師が離職する理由
離職率の低い職場の特徴が分かれば、転職時の職場選びがスムーズにでき、転職を成功させることができるかもしれません。
離職率が低い職場の3つの特徴
まずは、離職率が低い職場の3つの特徴を紹介します!
- 地方の病院
- 公立の病院
- 病床数が多い病院
「離職率が低い=良い職場」とは限りませんが、離職率が低い職場にはそれなりの理由があります。
詳しくは後述します。
そもそも看護師の離職率はどれくらいか
日本看護協会によると、2019年(最新)の看護師の離職率は以下の通りです。
- 正規雇用看護師:10.7%
- 新人看護師:7.8%
- 既卒看護師:17.7%
この結果に対して、日本看護協会は
- 全体として、ほぼ横ばいの傾向
- 病床規模別では小規模病院、都道府県別では大都市部 で高いのも例年と同じ傾向
このようにコメントしています。
他の職種はどうなの?
- 他職種との比較
- 地域別
- 設置主体別
- 病床数別
他職種と比較しても看護師の離職率は高くない
厚労省の調査によると2019年の一般労働者の離職率は11.4%(平均)になっています。
看護師の離職率が10.7%でしたので、看護師の離職率は一般労働者に比べて低いことが分かります。
ちなみに、業種別にみると以下のグラフの通りです。
- 1番高いのは宿泊業・飲食業で33.6%
- 医療・福祉業の離職率は上から7番目で14.4%
「医療・福祉業」には介護も含まれるため、上で紹介した10.7%よりもやや上がって14.4%になっています。
業種別にみても看護師の離職率が高いとは言えないです。
地方の病院は離職率が低い傾向にある
続いて、都道府県別の比較です。
2019年病院看護実態調査によると2019年の都道府県別の離職率はこのようになっています。
上位・下位それぞれ5位まで抜粋しました。
- 関東・関西など都市部ほど離職率が高い
- 東北地方や中国地方など、地方の病院ほど離職率が低い
公立病院・日本赤十字社の離職率は低い
続いて設置主体別の離職率です。
- 上位3項は個人病院、医療法人、済生会で12%〜14%前後
- 公立病院や日本赤十字社は、8%前後で低い
公立病院は「みなし公務員」として働くことができるので、個人病院・民間病院よりも経済的に安定することが影響していそうです。
ボーナスは倍くらい差がありました…
病床数が多い病院の方が離職率が低い
続いて、病床数別の離職率です。
- 99床以下、100〜199床で11.5%と1番高い
- 400〜499床で10.2%と1番低い
- 病床数が上がるにつれて、離職率は下がる
病床数の多い病院は、規模が大きい病院ということになります。
規模が大きいことで、福利厚生など待遇面で受けるメリットが大きいことが影響していそうです。
地方・公立・病床数が多い病院が離職率が低い
ここまで以下3点で比較していきました。
- 都道府県別
- 設置主体別
- 病床数別
これらの結果から、離職率が低い職場の特徴がみえてきました。
離職率が低い職場の特徴が分かれば、転職や就職する時の判断材料になるのではないでしょうか?
看護師が退職する理由と離職率が低い職場の特徴
このような疑問を持つ方もいるかもしれません。
看護師の退職理由
看護職員就業状況等実態調査結果を元にグラフを作成しました。
上位を抜粋しています。
離職率の低い職場の特徴①:地方の病院
大都市に比べ、地方では病院数が少ないです。
そのため、自分が働いている職場と他の職場の比較をする機会が少ないのかもしれません。
「他施設への興味」が少なくなることで、離職率が下がっている可能性があります。
また、大都市であれば交通機関が発達しているため通勤には便利そうですが
毎日、大勢の人が乗る電車やバスを利用して出勤するのは辛いです。
今は車通勤していますが、眠たい朝や疲れ切った後に電車を待つのは精神的に辛かったです…
このような理由で地方病院の離職率が低い傾向にあるのかもしれませんね。
離職率の低い病院の特徴②:公立病院
看護師は女性が多い職業です。
そのため、職員がライフイベントで退職することが多いです。
実際、退職理由の1位は「出産・育児」2位は「結婚」という結果になっています。
民間の病院よりも公立病院の方が福利厚生は充実している傾向があります。
そのため、休みが取りやすくなり、公立病院の離職率の低下に貢献しているのかもしれません。
また、ワークライフバランスへの対策もされているため女性が働きやすい職場になっています。
離職率の低い病院の特徴③:病床数が多い病院
病床数が大きい病院は、規模が大きいことが多いです。
全国展開されていることで、転職ではなく異動することが可能です。
そのため、ライフイベントが退職する理由になりにくくなります。
また、異動により人材補給もできるので、人員が足りていることでワークライフバランスが取りやすくなっています。
人間関係について
私は2箇所の病院で働いてきました。
また、友人に他の病院の人間関係を聞きました。
しかし、どこの病院にもお局は存在しており人間関係の良し悪しは読めないように思います。
対策として2点、あげられます。
- 知り合いから情報を仕入れる
- 転職サイトで利用する
知り合いから情報を聞くことができればより確実だと思います。
しかし、無理そうであれば、転職サイトを利用し、そこで人間関係の良いところに行きたい旨を伝えてみましょう。
看護roo! は満足度が高く、内部情報にも詳しいので相談してみるのもアリです。
登録は無料でできるので、転職を考えている方で人間関係に苦しみたくないという方は登録してみる価値はあります。
まとめ
離職率が低い職場の特徴は以下の3つです。
- 地方の病院
- 公立の病院
- 病床数が多い病院
離職率が低い病院=良い病院ではないです。
あくまで、転職・就職する時の判断材料の一つにしてみてください。