やりがいってどんなことがあるの?
やりがいがない看護師はどうしたらいいの?
今回はこのような疑問に答えていきます。
正直、看護師の仕事はしんどいことも多いです。
精神的にも、肉体的にも。
このコロナ禍での業務はいつもより増えてしまいました。
メディアでは「看護師不足」や「医療逼迫」「医療崩壊」などが毎日のように取り上げられています。
そして看護師不足の原因として、多くのメディアがコロナ禍での業務負担を挙げています。
しかし、それでも続けている看護師もいますし、そこにはやはり「やりがい」があるはずだと思っています。
やりがいを感じなくなっている方は、看護師から離れるのではなく、やりがいは無いか考えてみて欲しいです。
- 色々な部署のやりがい
- やりがいを感じなくなった時の対処方法
ここで紹介しているやりがいを参考に、少しでも自分なりのやりがいに出会えると嬉しいです。
私が感じる看護師の5つのやりがい
私は現在、集中治療室で働いています。
そこで関わる患者は意識がなかったり、自分で動けない方も多くいます。
そんな患者と関わる私が、感じているやりがいは5つ。
- 元気になった姿で会いにきてくれる
- 「ありがとう」の言葉
- 療養生活を支えられる
- 患者の出来ることが増える
- 仕事がなくならない
元気になった姿で会いにきてくれる
以前、受け持った患者で全身熱傷の方がいました。
全身のヤケドは治療に時間がかかるため、集中治療室を出るまでに3ヶ月ほどがかかりました。
約1年後、その患者が歩いてお礼を言いに来てくれました。
集中治療室での治療の期間は、患者にとってとても辛い時期だったと思います。
しかし、こうやって会いに来てくれたことで、少しでもその辛い時期に寄り添えていたのかなと元気をもらうことができました。
「ありがとう」の言葉
目を開けられるくらいまで意識が戻っても、意思疎通ができない状態で急性期の治療を終えて慢性期に移行する方もいます。
そのため、なかなか「ありがとう」をもらえる機会がありません。
おそらく病棟看護師であれば、患者が退院するタイミングでもらうことができ、それが看護師としての自己効力感につながるのではないかと思います。
でも、言ってもらえるとやってきたケアは間違っていなかったんだなって思えるんです。
療養生活を支えられる
看護師の多くは、元々こう思って目指すのではないでしょうか?
助けるの意味は人それぞれかと思いますが、私の場合生活を支えることでした。
入院しても、元の生活に近い環境で過ごせるように関わりたかったのです。
意識が無い患者が多いとはいえ、それは変わりません。
お風呂に入れなくてもベッドの上で髪の毛は洗えるし、髭も剃れます。
本人がどう思っているかは分かりませんが、家族は面会した時にいつもと変わらない姿を見るとほっとするそうです。
手で触れられなくても、いつもと変わらない姿をみられるようにしていきたいです。
患者の出来ることが増える
急性期の患者は、良くも悪くも1日1日色んな変化が起こります。
- 昨日はペンが握られなかったけど、今日は握れた
- 昨日は自分で水が飲めなかったけど、今日は飲めた
- 昨日は立てなかったけど、今日は立てた
- 昨日は点滴が5本入っていたけど、今日は3本になった
日々の関わりで、患者に良い変化があれば嬉しいですよね。
やった甲斐があったなぁと思える瞬間です。
仕事がなくならない
こんな経験ないですか?
ほどよく休みがあれば、モチベーションを保ちつつ仕事に向かえます。
しかし、ちょっと休みすぎるとモチベーションが下がってしまいますよね。
看護師の場合、倒産したり、クビになることはほぼないです。
仕事がなくなることがないので、仕事を続けられるモチベーションが維持できると思っています。
部署別に看護師のやりがいを紹介!
私自身、集中治療室でしか働いたことがないので
他の部署で働いている友人にやりがいを聞いてみました。
部署は5つ
- がん病棟
- 脳神経外科病棟
- 手術室
- 精神科病棟
- 保健師(おまけ)
それぞれ紹介していきます。
がん病棟看護師のやりがい
がんは病気の中でも特に、「死」をイメージしやすいのではないでしょうか?
がん患者の多くは不安を抱きながら治療を続けていきます。
そんな患者と関わり、患者から不安がなくなったとか、笑顔が増えたとか変化があると嬉しいと教えてくれました。
看護師として関わることで、良い方向に変化があれば嬉しいですよね。
脳神経外科病棟看護師のやりがい
手術室看護師のやりがい
だからこそ、それがやりがいにつながるんですね。
精神科病棟看護師のやりがい
保健師のやりがい
- 病気の予防に関する説明をした時に、理解できたという反応をもらえた
- 長期的な支援ができること
- 集団教育で笑いが取れたり、話に興味を示してくれた時
看護師ではないですが、おまけで保健師のやりがいも聞いてみました。
看護師とは違い、保健師は予防的な視点で対象者と関わるので
自分の話にいかに理解してもらえるか、いかに興味をもってもらえるかが大事になります。
それが上手くいく瞬間がやりがいになっているそうです。
それがやりがいに繋がっているんですね。
やりがいを感じなくなってしまった時の3つの対処法
ここまで、色々なやりがいを紹介してきました。
とはいえ、友人の中にもやはりやりがいがなくなったという方はいました。
理由は部署が変わったことや職場が変わったことが原因でした。
次は、やりがいを感じなくなってしまった時の対処法を紹介していきます。
方法は3つ
- やりがいを感じないことに嫌悪感を抱かない
- 自分が看護師を目指した理由を思い出す
- 環境をかえてみる(転職・部署異動)
それぞれ解説していきます。
やりがいを感じないことに嫌悪感を抱かない
正直、やりがいだけで働いているわけではないと思います。
責任感や義務感などやりがい意外にも仕事を続ける理由はあります。
そのため、やりがいがないことに嫌悪感を抱く必要はありません。
続けていくうちに見つかればラッキーですし、続けていればそういう環境に出会えるかもしれません。
仕事はやらされている感じであったり、思っていたのと違うことが原因だったと思います。
自分が看護師を目指した理由を思い出す
誰しも、何かしらの理由があって看護師を目指したと思います。
自分はなんで看護師になりたかったのか、それを思い出してみるのもいいかもしれません。
忙しいとどうしても初心を忘れがちです。
初心にかえってみると、やりがいを見つけ出すヒントがきっとありますよ。
環境をかえてみる(転職・部署異動)
今回、やりがいを聞いた友人の中にもやりがいがないという人はいました。
その理由を聞いてみると、部署が変わってしまったからというものでした。
人それぞれやりたいことは違いますし、向き不向きがあります。
部署が変わったことで、やりがいがなくなってしまうのだから
やりがいが見出せていない方はいっそのこと、部署を変えたり転職したりするのも手です。
環境が変われば、感じることも変わり、きっとやりがいを見つけ出せますよ。
やりがいがあると、看護師はもっと楽しくなる‼︎
- 元気になった姿で会いにきてくれる
- 「ありがとう」の言葉
- 療養生活を支えられる
- 患者の出来ることが増える
- 仕事がなくならない
私の場合、看護師のやりがいはこんな感じです。
とはいえ、やりがいを感じない人がいるの事実です。
そんな時の対処法も紹介しました。
- やりがいを感じないことに嫌悪感を抱かない
- 自分が看護師を目指した理由を思い出す
- 環境をかえてみる(転職・部署異動)
やりがいを感じないことに嫌悪感を抱かず
自分に合った環境を探してみてはいかがでしょうか?
やりがいがなくても働くことはできますが、やりがいがあるともっと楽しく働けるようになりますよ!
今回は以上です。