一番早く看護師になる方法は?
看護師になる方法はいくつかあるけど、違いはあるの?
進路選択で失敗したくない。

- 看護師になる方法3パターン
- それぞれの違い・比較(学費、合格率、年収、メリット・デメリット)
- 准看護師から正看護師になる方法
この記事を最後まで読むことで看護師になるための方法が理解でき、選択肢の幅を広げることができ、失敗しない進路選択ができるようになりますよ。
看護師になるには看護師用学校を卒業し国家試験に合格する
看護師になるためには、まず中学・高校を卒業した後、看護師用学校に進学します。
そして看護師用学校を卒業した後に看護師国家試験に合格してようやく看護師国家資格を取得することができます。
看護師のなるための方法3パターン
上の図にも書いてありますが、看護師になる方法は大きく3パターンあります。
- 中卒で5年一貫校に進学する
- 高卒で看護師専門学校に進学する
- 高卒で看護師資格取得可能な大学に進学する
それぞれ解説していきます。
中卒(高校看護科に進学)
中学校を卒業後、看護科のある高校に進学する方法です。
このルートの一番の特徴は最短で20歳から看護師として働くことができることです。
大学や専門学校から看護師になる人たちよりも早く臨床に出ることができるので、より多くの経験値を得ることができます。
高校看護科がある学校の違いは?
✔️ 5年間かけて正看護師免許を取得できる学校(5年一貫校)
✔️ 3年学んで准看護師免許を取得できるが、正看護師資格は取得できない学校
同じ高校看護科でも、
准看護師を経由するパターン、正看護師のみを取得するパターン、正看護師の資格は取得できないパターンがあるので注意が必要です。
高卒(専門学校進学)
高校を卒業後に専門学校に進学する方法です。
このルートの特徴は3年間看護に特化した教育を受けられることです。
そして3年間の教育を受け、卒業・試験合格することで正看護師免許の取得が可能です。
中には4年制の専門学校もあり、そこでは保健師や助産師の免許取得も可能な場合があります。
- 大学よりも学校数が多いため選択肢が広い
- 学費が安い
というメリットもあります。
大学よりも学校数が多いため専門学校卒の看護師は多くいます。
実習に充てられている時間も多いため即戦力になりやすいという特徴もあります。
高卒(大学進学)
高校卒業後に4年制大学に進学する方法です。
専門学校と違い、看護以外の教科も学ぶことができます。
どんなことが学べるの?
✔️ 外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語など)
✔️ 統計学
✔️ アート論 など
看護師になるだけなら必要のない科目もたくさんあり、その必要のない単位をとれずに困ってしまう方も中にはいます。
とはいえ、看護師を目指していない人(他学部)とも交流することができ、刺激を受けることが可能です。
また、将来的に管理職や教授、認定看護師、専門看護師を目指す方は有利に働くので、大学進学を視野に入れてもいいかもしれません。
保健師・助産師の受験資格は特定のカリキュラムを別で取る必要があります。
全員が取れるわけではないので注意してください。
3パターンの特徴比較
ここまでのまとめです。
それぞれの違いを把握して、自分に合ったルートを選択していきましょう。
※学費に関しては授業料のみで、諸経費(ユニホーム代、教科書代等)は含まれていません。
正看護師と准看護師の違い
正看護師と准看護師の違いは大きく2つあります。
- 国家資格ではない
- 医師・正看護師の指示で業務を行うこと
国家資格ではない
正看護師と准看護師は免許の発行元が異なります。
正看護師:厚生労働省
准看護師:都道府県
発行元が都道府県のため、国家資格にはなりません。
医師・正看護師の指示で業務を行う
准看護師の仕事に関して、保助看法第6条では下のように記載してあります。
医師・歯科医師又は看護師の指示のもとで、傷病者若しくは褥婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行う。
正看護師と准看護師が行える業務に違いはありません。
しかし、准看護師の場合、自分で判断して業務を行うことが禁止されています。
准看護師から正看護師になる方法
准看護師と正看護師には働く上での違いはほとんどありません。
5年一貫校に進学した場合は、3年課程が終了した後に看護専攻を選択すればそのまま正看護師になることができます。
しかし、何かしらの理由により准看護師取得で止まってしまった場合は正看護師になるために学校に通い直す必要があります。
高校卒業後、中学卒業後に准看護師となった場合はどちらにしても、2〜3年専門学校に通う必要があります。
しかし、中学卒業の場合は専門学校に通う前に准看護師として3年働くことが条件になってきます。
そのため、ストレートで正看護師になる場合よりも長い期間が必要になってくることを理解しておきましょう。
看護師国家試験の合格率の推移と合格に必要なこと
看護師になるためには、看護師国家試験に合格する必要があります。
私は大学に進学して看護師になりました。
次は、看護師国家試験の合格率と合格のために大学時代に行ったことを紹介していきます。
合格率の推移
看護師国家試験の合格率は過去10年、大体90%前後で推移しています。
受験者数は年々増加傾向にありますが、それによって合格倍率が高くなるということはありません。
90%という合格率ですが、クラスに100人いたら10人は落ちるということになります。
しっかり勉強し、ミスなく解くことができれば合格できる難易度です。
単位を落とさない
単位を落とさないということは、最低限必要なことです。
とはいえ、看護科は課題・レポートの量も多く、テストも難しいことが多いです。
単位を落としてしまい留年することになった友人もいました。
また、実習もただやればいいだけでなく質も求められるので時には単位を落とすこともあります。
看護師国家試験の受験条件のなかに卒業見込みであることが入っているため、単位を落として受験資格を失うということだけは避けましょう。
過去問10年分を解く
私が受験勉強を本格的に始めたのは大学4年生の夏からでした。
同学部の多くは「クエスチョンバンク」や「レビューブック」を使って勉強していました。
こんなやつです。
クエスチョンバンクとレビューブックはセットなので2冊持つ必要があり、面倒だったので私は医学書院の過去問を買いました。
とにかく、過去問を10年分くらい解いて、解きながら理解していくという勉強方法でした。
これを9時〜21時までひたすら繰り返すということをやっていました。
どの教材でも過去問をひたすら解きながら学んでいくことが大事です。
看護師になるには国家試験に合格する必要がある
看護師になるためには大きく3つのルートがあると説明しました。
- 中卒で5年一貫校に進学する
- 高卒で看護師専門学校に進学する
- 高卒で看護師資格取得可能な大学に進学する
これら3つのルートにはそれぞれ特徴があるので、それを理解した上で進路選択をしていく必要があります。
そして、看護師になるためには、国家試験に合格する必要があります。
進路選択をした後はそれに向けて努力していきましょう。
今回は以上です!